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15- D- 0279 201 5 年 7 月 9 日
株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
短資会社の
格付見直し
結果
発行体 証券コード 長期発行体格付 見通し
上田八木短資株式会社 − 【据置】 A- 安定的
セントラル短資株式会社 − 【据置】 A- 安定的
東京短資株式会社 − 【据置】 A- 安定的
発行体 証券コード 短期発行体格付
上田八木短資株式会社 − 【据置】 J - 1
セントラル短資株式会社 − 【据置】 J - 1
東京短資株式会社 − 【据置】 J - 1
■ 格付の視点
(1) J C R では、短資会社 3 社の格付を見直した結果、それぞれの格付を据え置きとした。格付には、短資会社 の金融システム全体における重要性、健全な資産内容と管理可能なリスクレベルなどが反映されている。 14 年 10 月に日本銀行により「量的・質的金融緩和」が拡大されるなど、金融市場における資金余剰と超 低金利状態は続いており、収益環境は厳しい。今年度は各社ともに黒字を確保したが、今後も金融政策や 市況次第では赤字となる可能性を格付には織り込んでいる。もっとも、各社ともコストコントロールとリ スク管理の強化に力を入れていることもあり、赤字を計上するとしても、財務体力対比で限定的なものと なる可能性が高い。各社は、厚い自己資本を持ち、ある程度のストレス下で事業を継続できるだけの財務 の健全性は維持している。
(2) 短資会社は、インターバンク市場においてコール資金の貸借およびその媒介を行うとともに、オープン市 場においては短期国債・利付国債取引、C P 取引、債券レポ取引、株レポ取引などを手掛けている。コー ル市場は金融機関の資金過不足を最終的に調整する場であり、このコール市場で短資会社は取引の大半を 仲介し、市場の結節点とも言える役割を果たしている。換言すると、短資会社の資金取引仲介機能が維持 され、短資会社自身の資金の決済も円滑に行われなければ、コール市場は混乱し、その混乱が我が国の金 融システム全体に即座に波及する可能性が想定される。短資会社の収益環境は厳しいが、このような金融 システムにおける位置づけが格付を下支えしている。
(3) 短資会社経由のコール取引の市場残高は、ここ 1 年で若干持ち直した。株式市況の好調や短期国債市場で の超低金利を背景に、信託銀行や投資信託の待機資金の流入が拡大したためである。これに各社が採算性 の低い有担保取引の抑制に取り組んだことも加わり、インターバンク市場収益は改善している。しかし、 コール市場残高は依然として 20 兆円を切る低位にある。仮に日銀の当座預金における超過準備への付利 にかかる金融政策の変更があった場合、その内容如何ではインターバンク市場収益は大きく圧迫される可 能性がある。
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いる。オープン市場業務においては、収益確保とリスク管理の両立も課題である。13 年の国債にかかる ディーリング損失発生を受け、各社は国債のリスクテイクを慎重化させているが、このことは収益の下押 し要因となっている。J C R では国債などにかかる金利リスクが十分に管理可能なレベルで維持されるかに 注目する。C P 取引についてもロットが大きくかつ無担保の取引であるため、適切に信用リスクが管理さ れているかどうかに引き続き注目していく。また、一部の短資会社はこれまで円貨デリバティブ仲介や外 為証拠金取引仲介などのグループ会社を通じ収益源の多様化を図っている。このような多角化の動きは収 益力の強化策として評価できるものであるが、他方で、グループ連結単位でのリスク管理、連結決算など の態勢整備に改善余地が残るところもある。
■
各社の
格付事由
上田八木短資
【据置】
長期発行体格付 A− 格付の見通し 安定的 短期発行体格付 J−1
2001 年 7 月に上田短資と八木短資が合併し誕生した。短期国債取引などのオープン市場業務に強みを有し、 同業務からの収益が占める比重が他社比高い。リスクテイクには比較的積極的で、機動的に収益機会を捕捉す ることを重視している。しかし、オープン市場業務においては従来よりリスク量を減らしている。このため同 業務の収益は当面は低迷するとみられるものの、インターバンク市場収益は低採算取引の縮小により改善して きた。コストの削減にも取り組み損益改善を目指している。子会社・関連会社は少なく、リスクと損益への影 響は小さい。
セントラル短資
【据置】
長期発行体格付 A− 格付の見通し 安定的 短期発行体格付 J−1
2001 年 4 月に名古屋短資、日本短資、山根短資が合併して誕生した。3 社合併で誕生したため金融機関相手 のコール取引シェアで約40%のトップシェアを握るなど、顧客基盤に広がりがある。他社に比べリスクテイク には慎重かつ資本基盤が厚いため、資本対比のリスク量は比較的抑制された水準にある。13 年の新緩和策導入 直後の国債ディーリング損失は他社に比べ非常に小さかった。増収と経費削減で 2期連続の営業黒字を確保し ている。課題はグループ会社の再編と管理の充実であるが、取り組みは進みつつある。
東京短資
【据置】
長期発行体格付 A− 格付の見通し 安定的 短期発行体格付 J−1
1909 年創業で東短グループの中核。グループを統括する持株会社東短ホールディングスの完全子会社であ る。単体では収益の増加に加え、グループ会社の協力などによる経費圧縮で損益を改善させた。短資業以外の 分野でのグループ展開が強みで、「円プロダクトの総合ブローカー」を標榜し、円貨取引関連業務で一定の収 益を積み上げている点が特徴である。グループ全体の利益水準には比較的余裕がある。
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■ 格付対象
発行体:上田八木短資株式会社 【据置】
対象 格付 見通し
長期発行体格付 A- 安定的
対象 格付
短期発行体格付 J - 1
発行体:セントラル短資株式会社 【据置】
対象 格付 見通し
長期発行体格付 A- 安定的
対象 格付
短期発行体格付 J - 1
発行体:東京短資株式会社 【据置】
対象 格付 見通し
長期発行体格付 A- 安定的
対象 格付
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格付提供方針に基づくその他開示事項
1. 信用格付を付与した年月日:2015 年 7 月 6 日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:野上 正峰
主任格付アナリスト:炭谷 健志
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp)の「格付方針等」に「信用格付の種類
と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本 件 信 用 格 付の 付 与 にか か る方 法 の 概 要 は、 J C R の ホ ー ムペ ー ジ ( http:/ / www. jcr. co. jp) の 「 格 付 方針 等 」 に 、
「コーポレート等の信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)として掲載している。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) 上田八木短資株式会社
セントラル短資株式会社
東京短資株式会社
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。
本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性
の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので
はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外
の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま
た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入
手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・ 格付関係者が提供した監査済財務諸表
・ 格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、
独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、
当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。
9. J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし
■留意事項
本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■NR S R O 登録状況
J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating O rganization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラ スに登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。
■ 本件に関するお問い合わせ先